speedwifi-03

2016年7月1日から発売となったSpeed Wi-Fi NEXT W03。WiMAX 2+に対応した通信端末の中では最新機種にあたります。最新機種ということもあり、各社がおすすめするWiMAX 2+対応端末。ただ、実際のところどうなのか?気になります。そこで今回は、Speed Wi-Fi NEXT W03を検討している方に向けて、メリット・デメリットをお伝えした上で、評価を徹底解説していきます。

Speed Wi-Fi NEXT W03のメリット

w03-1

370Mbps対応の高速通信

Speed Wi-Fi NEXT W03はキャリアアグリゲーションによって、370Mbpsの高速通信が可能となりました。今までのWiMAX2+の最高速度は220Mbps。それと比べると、いかに高速になったのかが数字の面でもはっきりとわかるかと思います。

このキャリアアグリゲーションとは、複数の帯域を一つにまとめて運用する手法の一つ。220MbpsのWiMAX2+と150Mbpsの4G LTEを合わせることによって、合計370Mbpsの高速通信が可能となりました。ただ、まだまだ370Mbpsの高速通信が可能なエリアは限られており、2016年11月現在、東京都渋谷駅周辺エリアから提供を開始し、愛知県名古屋駅周辺、大阪府梅田駅周辺、山手線 主要駅周辺などへと順次拡大していくとのこと。大都市圏にお住まいの方であれば高速通信可能な日も近いですが、地方だとまだまだかかるようですね。

Wi-Fi設定が簡単!

NFC対応端末であれば、面倒なWi-Fi設定も簡単になります。NFCとは「かざして通信」するための規格のこと。NFC対応端末をSpeed Wi-Fi NEXT W03にかざすだけで、SSIDやパスワードの入力なしにWi-Fi設定可能です。ただNFC搭載の通信端末であっても、一部のAndroid端末では別途HUAWEI HiLinkアプリのダウンロードが必要とのこと。NFC搭載の通信端末をかざした際、自動的にアプリのダウンロードURLが表示されます。

バッテリー残量に応じた自動省エネ機能

Speed Wi-Fi NEXT W03には、ハイパフォーマンスモード、ノーマルモード、エコモードが存在します。高速通信を常に楽しみたい方はハイパフォーマンスモード、長時間利用したい方はエコモードがおすすめです。ただ、おそらく頻繁に使うであろうモードがノーマルモード。ノーマルモードはバッテリー残量に応じて、キャリアアグリゲーションがOFFになる仕組み。つまり、自動的にハイパフォーマンスモード、エコモードに切り替わる機能がついています。

他の機器との干渉が少ないためスムーズな通信が可能

Speed Wi-Fi NEXT W03は「11ac」搭載です。11acとは高速化のための新規格のこと。帯域幅を拡大することで情報の通り道を広げ、通信速度の高速化を実現させる技術や、情報の通り道を増やすことによる高速化などの技術が詰め込まれています。11acを搭載することによって得られる特徴は、他の機器との干渉が少なくて済むこと。そのため、同時に複数の機器を接続しても、スムーズな通信が可能です。

Speed Wi-Fi NEXT W03のデメリット

w03-2

370Mbps対応の高速通信を利用するには1,004円/月のオプション料がかかる

370Mbpsの高速通信は、ハイスピードプラスエリアモードと名付けられています。メリットでもある高速通信、しかし利用するためには、基本料金とは別途1,004円/月のオプション料がかかります。月1,004円余分に払っても、高速通信を利用したいという方であれば検討する価値はあります。

ノーリミットモードが使えないため速度制限の可能性も

Speed Wi-Fi NEXT W03では、ノーリミットモードが使用できません。ノーリミットモードは最高14Mbpsの速度の通信。速度は遅いですが、速度制限による制約を受けません。HWD15という端末であれば、ノーリミットモードかハイスピードモード(220Mbps)、どちらかを選択可能です。高速通信したいときはハイスピードモードを利用し、速度制限を避けたいときはノーリミットモードに切り替えるといった使い方ができるわけです。

ただSpeed Wi-Fi NEXT W03は、ハイスピードプラスエリアモードとハイスピードモードのみ。高速通信の切り替えしかできません。もちろん高速通信可能な点は、メリットでもあるわけですが、ただ高速通信しかできない点はデメリットになります。WiMAXには「ギガ放題」と言って、ハイスピードモードでも使い放題のプランが存在します。しかし、使い放題であっても3日間の速度制限があります。WiMAX2+では、3日間で3GBを超えると制限される仕組み。そのため、ハイスピードモードのような高速通信を利用すると、速度制限を受けてしまう可能性があります。

ただ速度制限を受けたからといって、ネットが閲覧できないほど速度が落ちることはないよう。公式サイトを見ると、youtubeの標準的画質レベルでは問題なく視聴可能とのことです。

充電に長時間かかる

Speed Wi-Fi NEXT W03は高速通信可能な分、充電時間が長くなります。UQコミュニケーションズの公式サイトを見ると、機器がオフの状態での充電時間は約170分。電源コンセントではなくUSBデータケーブルを使って、パソコンで充電する場合は通常の倍以上の充電時間を要するようです。

また機器がオンの状態は、当然ですが機器がオフのときと比べて充電時間は長くなります。W03の高温状態を緩和するため、充電プロセスを制限したり、充電を停止したりする場合もあるよう。高速通信の代償として、充電に長時間かかる点は覚悟しておく必要がありますね。

快適な通信環境を優先する方には、Speed Wi-Fi NEXT W03はおすすめ!

4

メリット、デメリットを書いてきましたが、高速通信可能なことは事実。そこで持ち運びできるWi-Fiでも、快適な通信環境を優先に考える方であれば、Speed Wi-Fi NEXT W03をおすすめできます。