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WiMAX2+の【ギガ放題】プランはその名のとおり制限なしの使い放題…かと思いきや場合によっては速度制限されることがあります。そこでこの記事では、どんな時に制限されその場合どうなるのか、またそもそも制限されないように使っていく方法などをご案内いたします!これを読めば速度制限も恐れること無しですよ!

WiMAX2+の基本知識!他とは何が違うの?速度制限て?

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2009年からサービスが開始されたWiMAXの名を一躍有名にした特徴が【データ上限無しで使い放題】。docomoやauなどの他キャリアは【一ヶ月で7GBまで(それ以上は極端に速度が低下する)】というのが一般的であり、上限無しというメリットはヘビーユーザーを中心に人気を博したのです。そして2013年からは新たにWiMAX2+が導入され、更に速度が向上した事によりLTEにも負けないようになりました。

データ上限なし≠速度制限なし?

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ところが2015年、前々から予告はしていたのですが直近三日間で1GB(のちに3GBまで増量)以上使った場合に翌日から二十四時間ほど速度制限をかける仕組みが導入され、これがインターネットを中心に問題視されたのです。もっとも初代WiMAXの頃から使いすぎた場合に速度制限の可能性があると契約書には明記されていたのですが、具体的な数字をともなって断言されたことが大きく波紋を呼んだのです。

具体的には、二年契約で月額4,380円(税別)の【Flatツープラス ギガ放題】という月間データ上限無しプラン(速度制限なしとは書かれていない点がポイント)において、直近三日間で3GB以上のデータ通信を行った場合に翌日昼頃から翌々日の昼頃まで速度制限が課せられます。かと言ってデータ上限無しという言葉に嘘があるわけではなく、たとえば一日に100GB以上使おうと制限が始まるのは翌日からです。

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(出典:http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit/)

WiMAXを取り扱っているUQコミュニケーションズによると、【一部のヘビーユーザーが常時大量にデータ通信を行っていると他のライトユーザーの使い勝手に影響を与えるので速度制限を始めた】とのこと。サービス開始時から【制限無し】を謳い文句にしているだけ合って、ライトに使う分には影響を最小限にするというスタンスです。

三日間3GBって具体的にどのくらいの量なの?

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では、3GBというのは何をどの程度使うと達してしまう量なのでしょうか。例として、公式ページには次のような表が上げられています。

■スマートフォンでご利用の場合
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(出典:http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit/)

■パソコンでご利用の場合
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(出典:http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit/)

※同じ内容でもスマートフォンとパソコンでは圧縮割合が異なるのでデータ量も変わります。

これによると、公式トップページのようにシンプルなウェブサイトであればスマートフォンで10,000回見れます。つまり一日約3,300回。仮に一日8時間ほどWiMAX2+を通してインターネットをしたとして、一分間で約7ページ以上という尋常ではない速度で速読しない限りは大丈夫でしょう。

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また、YouTubeであれば12時間ほど。一日4時間なので、休みの日に一日いっぱいスマートフォンで動画を見るという使い方にならない限りはこちらも問題なさそうです。基本的にスマートフォンでのインターネット利用というのは短時間で終わるものや休み時間・帰宅後に暇つぶしで使うことが多いので、そういった使用方法ならそこまで心配する必要はなさそうです。

反対に、自宅でのメインとして光回線代わりとしても使う場合は注意が必要です。パソコンからだとYouTubeの画質も上がるので5時間ほどしか見られません。また、昨今はソフトウェアやデータなど何でもダウンロードで済ませる時代となっておりその用途だと一日どころか一回で数GBから十数GBに達することも珍しくありません。

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大量のダウンロードには注意が必要…

自宅でメイン回線として使う場合はもちろん、スマートフォンで空き時間にさらりと使う場合にも注意が必要なのがOSの更新です。windowsにしてもiOSやAndroidにしても、設定によっては自動的にアップデートファイルのダウンロードをしてしまい結果として知らないうちに数百MBから数GBの通信をしてしまった…というケースがありえます。通知のみで自動ダウンロードはしない設定に切り替えておきましょう!

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OSのアップデートは気づかぬうちに始まってしまうもの…

WiMAX2+における【直近三日間】【翌日の昼頃~翌々日の昼頃まで】という言葉に注意!

公式ページにもある上記の言葉からは、【制限は長くても丸一日程度】という印象を受けますが実際には違います。下のグラフをご覧ください。

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(出典:http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit/)

このように使えば制限なし、もしくは制限は一日おきに一旦解除されますが…

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(出典:http://www.uqwimax.jp/plan/wimax/note/gigahodai_speedlimit/)

こう使ってしまうと連続四日間に渡って七十二時間ほど制限されてしまいます!つまり一日で3GB以上使うと、最低でも七十二時間は制限されることが確定するので気をつけましょう。加えて、速度制限されていてもネット自体は繋がるので制限期間中に低速ながら長時間大量のデータをダウンロードしていると制限期間はどんどん延びてしまいます。

WiMAX2+で速度制限されたらどうなるの?

では、直近三日間3GBで速度制限されるとどの程度まで遅くなるのでしょうか?公式ウェブサイトには次のような記載があります。

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(出典:http://www.uqwimax.jp/support/wimax/faq/detail_180284.html)

実際に計測してみてもだいたい3Mbps~5Mbps程度は出ているという結果のユーザーサイトが多いようです。それではこの速度で本当に動画鑑賞は問題ないのでしょうか?YouTubeのヘルプにはこうあります。

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(出典:https://support.google.com/youtube/answer/78358?hl=ja&ref_topic=3014328)

標準で500kbps、プレミアムコンテンツでも1Mbps以上の速度があれば見ることが出来るとのことなので、3Mbpsも出れば大丈夫でしょう。もちろんテキスト中心のサイトであればますます問題ないことは言うまでもありません。

他社からだと【最大速度3Mbpsで使い放題!】なんていう商品も!

【ぷららモバイルLTE】が販売しているsimのプランには、データ上限無し・最大速度3Mbpsというものがあります。

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(出典:https://www.plala.or.jp/lte/price/)

商品として成り立っている以上、最大速度3Mbpsという数字はモバイルルーターの選択肢に入ると見て間違いないでしょう。もっとも、【もっと速度を出す余裕はあるが他ユーザーに配慮して一時的に速度制限】がかかるWiMAXと【常に最大3Mbps、使用している電波帯はdocomoのものを間借りしておりユーザー数が非常に多く回線が混みやすい】他社とでは前者の方が速度が安定しやすい印象を受けます。

WiMAX2+、もう一つの速度制限…au LTE対応機種を使った場合には注意が必要!

WiMAX2+の速度制限は期間も比較的短く速度もそこそこには出ますが、気をつけなければならないのがau LTE対応機種を使っている場合です。au LTEを使用する場合、端末を直接操作し【ハイスピードモード】(WiMAX2+のみ使うモード)から【ハイスピードプラスエリアモード】(WiMAX2+とau LTE)に切り替えて使うのですが、切り替えた状態から月間7GB以上使った場合にも速度制限が課せられます。

この場合の速度制限はなんと128kbps。直近三日間3GBの場合とは単位が違います。この速度だとテキストベースのウェブサイトでもストレスが溜まってしまい、言うまでもなく動画は厳しいです。しかもこの制限、一旦かけられると月内いっぱいまで適用され、【ハイスピードモード】に戻しても解除されません。対応機種を使う場合はこうならないように注意する必要があります。

220Mbpsを越えたスピードの端末には注意!

2016年11月現在、一般的なエリアで使えるWiMAX2+の技術を採用した機種としては220Mbpsが最高速度ですが、ごく一部のエリアのみでという条件ならばそれ以上の速度が出る機種がリリースされています。さらなる高速化を実現するため採用している技術には何種類かありますが、その中にはWiMAX2+とau LTEを同時に使うことで最高速度370Mbpsというものがあります。

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(出典:http://www.uqwimax.jp/products/wimax/w03/)

なんかさらりと書いていますが…

はい、もう分かりますね。この機種で最高速度370Mbpsをたたき出す【ハイスピードプラスエリアモード】を選ぶと、au LTEを使っているので上乗せ料金がかかり更に月間7GB制限の対象となります。ご注意ください!

今、どのくらいのデータをやりとりしたんだろう…

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WiMAX2+端末では【直近三日間3GB】を考慮し、端末の液晶に三日間のデータ量を表示する機能を備えているものが多いです。2016年11月現在メインであるW02やWX02、最新機種のW03やWX03も可能なので今後の機種もほぼ搭載すると考えて良いでしょう。また、【My UQ】という会員サポートページにログインして確認することも出来ます。

WiMAX+の速度制限と上手く向き合って使っていく方法とは

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上記のとおり、まず外出時のみ使用するという場合であれば直近三日間3GB制限はさほど意識する必要はありません。通勤通学時にインターネットが出来る時間はごく限られていますし、スマートフォンやタブレットを使えばデータ圧縮機能で使用量を減らすことが出来ます。また万が一制限がかけられた場合でもそこまで不便を感じることなく使い続けることが可能です。

自宅でもメイン回線として使っている場合には、ある程度計算して使う必要があると言えます。たとえば大量のダウンロードが必要ならばその日を明確に定め、必要な作業はその日のうちに全部済ませてしまうのです。速度制限は容量超過の翌日昼頃からなので大量ダウンロードを開始しても猶予は充分にあります。その日以降数日は最低限普通に使用する程度で済ませて、制限解除の日を待ちましょう。

そもそも、ありとあらゆる事をインターネットで済ませようとしている昨今においてギガ単位でのダウンロードを行えばどんな回線でも何らかの制限対象になる可能性は高く、それは電波を使わない光回線においても同様です。

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(出典:http://www.ocn.ne.jp/info/rules/qualityimprovement/)

大量のダウンロードをするのであれば、我慢する部分も出てくることは一般常識となりつつあります。ある程度は諦め、制限と上手く付き合っていくことも必要なのです!

結論、WiMAX2+の速度制限は気にせず上手く付き合える!

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いかがでしたか?WiMAXには速度制限があることは確固たる事実ですが、家でも外出先でもメイン回線として使うケースを除けばさほど意識しなくても問題ないことが分かりましたね。また、メイン回線として使った結果制限がかけられたとしても、文字や画質を抑えた動画の閲覧程度ならそのまま使い続けられることも分かりました。

速度制限に関してはネットで検索をかけると批判的な意見も多いですが、【速度制限がかけられても普段使いなら充分な速度が出る】、これは他の大手キャリアにはないWiMAXの大きな武器である事実は揺らぎません。他キャリアの【超過したら普段使いも出来ないほど低速】に比べれば使い勝手は雲泥の差と言えるので、ヘビーな方もライトな方も安心してWiMAX2+をご利用ください!